ソフトバンクがアリババ株を売却!両社の関係とその背景を解説

business 6時間目 米株紹介

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*ご自身の理解に応じて、適切な投資を行ってください。


はじめに

ソフトバンクグループは、中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングの株式をほぼ全て売却しました。今回のブログでは、このソフトバンクとアリババの関係、アリババの事業内容や中国における状況について詳しく解説していきます。以下の6つの見出しで取り上げます。

ソフトバンクグループとアリババの関係

Alibaba

アリババとソフトバンクの関係は、アリババ創業の翌年に孫正義会長兼社長が出資を持ち掛けたことで始まりました。その後アリババは急成長を遂げ、ソフトバンクは筆頭株主となりました。しかし、最近ではソフトバンクがアリババの株式のほぼ全てを売却するという決断を下しました。

株式売却の背景

ソフトバンクグループはアリババ株売却を事業環境の不透明感に対処するためのシフトと説明しました。また、アリババの株価は中国当局の監視強化により下落しており、保有株を収益化する必要があると指摘されています。一部の人はアリババ株の売却ペースを緩めると考えていましたが、ソフトバンクグループは環境の変化に対応しています。

中国のインターネット部門の規制環境の厳しさに対応するため、ソフトバンクグループは中国株の割合を引き下げることで収益化を目指しています。アリババの株式売却により、ソフトバンクグループはアリババ株の保有比率を約15%から3.8%に低下させることで、約340億ドルの利益を計上することができました。

今後のソフトバンクとアリババの関係

ソフトバンクのアリババ株一部売却後も、両社の絆は強いままです。馬雲(アリババ創業者)と孫正義は互いにソフトバンクとアリババの取締役を兼任しており、今後も戦略的なパートナーシップが続くと考えられます。しかし、アリババ株の売却により、ソフトバンクグループの持分適用会社ではなくなりました。

中国におけるアリババの事業環境や規制による影響に注意しながらも、両社は今後も協力して事業展開を行っていくことが予想されます。ソフトバンクの投資先としてもアリババは今後も重要なポートフォリオの一つとなるでしょう。

アリババの事業内容

e-commerce

アリババ・グループ・ホールディングスは、小売および販売業におけるオンラインとモバイルのバーケットプレイスの提供を行っています。また、コア・コマース、クラウド・コンピューティング、デジタルメディア&エンターテイメント、イノベーション・イニシアティブなど様々なサービスを展開しています。

主なサービス・プラットフォーム

アリババグループは、アリババ国際サイトやアリババ中国サイトなど、さまざまなサービスを提供しています。アリババ国際サイトでは、世界のバイヤーとサプライヤーが製品の売買を行い、マーケティングリサーチや新製品の開発にも活用されています。アリババ中国サイトは、中国国内の貿易B2B市場で活躍しており、中小企業のビジネスを支援しています。

また、アリババはAlipayというオンライン支払いサービスも提供しており、中国で最も利用されているオンライン決済サービスです。Alipayは現在、中国だけでなく、世界各地の消費者や企業に利用されている決済サービスとなっています。

事業拡大の取り組み

アリババグループはスポーツ事業にも進出し、FIFAクラブワールドカップの冠スポンサーに就いています。また、国際オリンピック委員会のワールドワイドパートナーとなり、2022年アジア競技大会でメダル種目にすることを発表しました。さらに、インド電子決済最大手のペイティーエムにも出資し、同地域での事業展開を進めています。

ソフトバンクとの提携や他の企業の買収も行っており、その成長は目覚ましいものがあります。このような取り組みにより、アリババは今後も事業の多角化を追求し、さらなる成長を目指していくことが期待されています。

中国におけるアリババの状況

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アリババは、中国国内屈指のインターネット企業であり、同国における事業展開において大きな影響力を持っています。しかしその一方で、最近では独占禁止法に違反する疑いで中国当局による調査を受け、罰金を科されるなどの問題もありました。

規制の影響

中国では近年、インターネット部門に対する規制強化が進んでいます。このため、アリババをはじめとした大手インターネット企業は、今後も規制による影響を受けることが予想されます。ただし、アリババはその影響を受けながらも事業を継続し、中国国内での地位を維持していることから、規制の影響がどの程度あるかは様子を見なければ判断できません。

一方で、中国政府は国内のインターネット産業の発展を後押しする政策も進めており、アリババにとってはチャンスも存在します。今後の中国における規制状況や政策の推移によっては、アリババの事業展開に影響が出る可能性があります。

競合他社との戦い

アリババの最大のライバルであるテンセントや、近年急速に成長しているバイトダンス(TikTokの親会社)など、中国国内でアリババと競合するインターネット企業が存在しています。これにより、アリババは市場シェアやサービスの競争力を維持・向上させるために、新規事業の開拓やサービスの向上に努めています。

競合他社との戦いにおいては、アリババが既存事業や新規事業で優位に立つことが求められます。今後もアリババは、競合他社と差別化を図るための戦略やサービス開発が重要となります。

まとめ

ソフトバンクグループはアリババの株式のほぼ全てを売却しましたが、両社の絆は依然として強く、戦略的なパートナーシップが今後も続くと考えられます。アリババは、中国における規制や競合他社の動向に注意しながら、事業の拡大や多角化を行っています。今後もこの動向に注目していきたいと思います。


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