*投資は、自己責任原則というルールがあります。
*ご自身の理解に応じて、適切な投資を行ってください。
はじめに
投資信託は、投資初心者から上級者まで幅広く利用されている人気の金融商品です。しかし、投資信託にはメリットだけでなくデメリットも存在します。この記事では、投資信託のメリットとデメリットや注意事項を解説し、安心して投資ができるようになることを目指します。
投資信託のメリット
投資信託には様々なメリットがあります。以下の5つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1. プロに運用をお任せできる
投資信託の一番のメリットは、投資の知識や手法を学ぶ必要がなく、運用会社が銘柄や金額を選んでくれることです。豊富な知識と経験を持つ運用会社が投資できる範囲が広がり、株式投資や外貨投資など専門的な知識が必要な投資も容易に行えます。
また、運用会社がマーケットの動向やリスク管理にも常に注視しているため、自分で値動きをチェックする必要がありません。これは、忙しい方や投資経験がない方にも安心です。
2. 分散投資でリスクを抑えられる
投資信託は複数の投資家から集めた資金を元手に分散投資できるため、1つの銘柄の損失を他の銘柄の利益でカバーすることができます。これにより、リスクを分散させることが可能であり、安定した運用を期待できます。
特に、投資初心者の方は、リスクを分散させることが重要です。投資信託を利用することで、効果的な分散投資が簡単にできるので、安心して資産運用に取り組めます。
3. 少額から投資できる
投資信託は複数の投資家から資金を集めるため、初心者でも安心して資産運用できます。一度に全額投資することなく、毎月積立投資ができるので、資産を少しずつ増やすことが可能です。
対して、個別の株式投資では、1株からの購入が必要な場合があります。そのため、投資金額が高くなりがちで、投資初心者にはハードルが高いと感じることもあります。
4. 透明性が高く、安心して投資できる
投資信託は監査法人などの行政から監督・審査を受けているため、透明性が高いと言われています。これにより、投資家は安心して投資信託を選ぶことができます。
また、商品によって投資の対象や運用方針が異なるため、自分の方針やニーズに合ったものを選ぶことができます。しかし、運用がうまくいかなければ元本を下回る可能性もあるため、注意が必要です。
5. 節税効果がある
投資信託を運用する際に利用できるNISA(少額投資非課税制度)は、一定の額まで投資信託の利益が非課税となる制度で、節税効果があります。これにより、長期間投資をすることで、節税効果を最大限活用することができます。
ただし、NISAを利用する場合には、口座開設や運用に関する手続きが必要です。また、非課税枠を超えた場合や控除対象外の取引があった場合は、税金が課されることに注意が必要です。
投資信託のデメリット
投資信託にもデメリットがあります。以下の2つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1. 運用がうまくいかなければ元本を下回る可能性がある
投資信託は運用がうまくいかなければ元本を下回る可能性があります。これは、投資信託の運用成績は運用会社の実力や市場状況に左右されるためです。そのため、運用会社を選ぶ際には、過去の実績や評価を参考にしながら慎重に選ぶことが重要です。
また、投資信託は分散投資ができるため、リスクを軽減することはできますが、市場全体が下落する場合には避けられません。そのため、投資信託への投資は、長期的な視点で行うことがリスクを軽減するポイントとなります。
2. 手数料がかかること
投資信託は運用会社や証券会社がサービスを提供するため、手数料がかかります。手数料は購入時にかかる「販売手数料」と、運用中にかかる「信託報酬」の2種類が主にあります。これらの手数料が投資リターンに影響するため、コストを抑えることが重要です。
インターネット証券会社やローボ(ローリング・ウィンドウ・ベンチマークを適用したインデックスファンド)等は、手数料が比較的安価なことが多いため、自分にとって無理のないコストで投資を始められることが大切です。
投資信託選びのポイント
投資信託を選ぶ際には、以下のポイントに注意して選んでください。
1. 自分に合った運用の目的を見極める
投資の目的は人それぞれ異なります。長期的な資産形成を目指す方や確実性を重視する方、リスクを取って高いリターンを狙う方など様々です。自分の投資の目的を明確にし、それに合った投資信託を選ぶことが大切です。
例えば、長期的な資産形成を目指す場合は、良質な企業に投資するファンドやインデックスファンドが適しています。また、リスクを取って高いリターンを狙いたい場合は、新興国株式などのリスクが高いファンドが適しています。
2. 運用会社と運用内容をチェックする
投資信託の運用成績は運用会社の実力に大きく左右されるため、運用会社の選定が重要です。各運用会社の過去の実績や評価を参考にしながら運用会社を選んでください。また、運用会社の運用方針や投資対象にも注目し、自分に合った投資信託を選びましょう。
例えば、ESG投資(環境・社会・ガバナンスを配慮した投資)に興味がある方は、ESG投資に力を入れている運用会社を選ぶことが良いでしょう。
3. 手数料を比較する
投資信託のリターンに手数料が大きく影響するため、自分にとって無理のないコストで投資ができる投資信託を選ぶことが大切です。また、ノーロードファンド(販売手数料がかからないファンド)やローボ(ローリング・ウィンドウ・ベンチマークを適用したインデックスファンド)等を利用することで、手数料を抑えることができます。
まとめ
投資信託は、初心者から上級者まで安心して利用できる金融商品です。しかし、メリットだけでなくデメリットもあるため、自分に合った投資信託を選び、手数料やリスクに注意して投資することが大切です。
この記事で紹介したポイントを参考にして、投資信託で賢く資産運用をはじめましょう。
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