*投資は、自己責任原則というルールがあります。
*ご自身の理解に応じて、適切な投資を行ってください。
はじめに
今回のブログでは、日本電信電話株式会社(NTT)の株についての情報を提供します。最新の株価情報や株主優待の内容、歴史的な株式の動きなどを詳しく見ていきます。さらに、政府が進めるNTT株の売却計画やその影響についても触れていきたいと思います。最後に、投資家にとって魅力的な株式分割についても述べていきます。
株価・株価指標データ
NTT株の最新の株価情報は、前日比で+4.9(+2.81%)の179.5円となりました。始値は175.6円、高値は179.5円、安値は175.1円です。株価および株価指標データはQUICK提供です。以下、さらに詳細な情報について見ていきます。
発行済株式総数・株式の種類
2023年8月9日時点での、NTT株の発行済株式総数は3,622,012,656株であり、株式の種類は普通株式です。株主数は1,086,115人であり、上場証券取引所は東京証券取引所(証券コード:9432)です。株主の所有者別状況では、個人以外の株主数は816,626人であり、個人の株主数は826,727人です。
また、大株主としては、財務大臣が1,167,975千株を所有しており、所有株式数の割合は34.25%です。以上がNTT株に関する重要な情報です。
株主優待・配当利回り
株主優待や銘柄フォルダ追加には有料会員・登録会員の方が利用できます。株主優待ではdポイントがもらえます。配当利回りは現時点で2.98%であり、株式分割後も同じ予想です。優待では100株以上持っている投資家にdポイントを贈呈し、6月末までに4株買っておけば、2025年9月以降dポイントがもらえる。配当と優待を合わせた利回りは11.9%であり、条件が変わらなければ同じ条件でdポイントがもらえる。ただし、株価の下落リスクや流動性の高まりには注意が必要です。
また、株式分割により、40万円以上必要だったNTT株が2万円程度で買えるようになり、個人投資家が手を出しやすくなるでしょう。背景には2024年から新NISAが始まることや、投資しやすい金額にする意図があるとされています。
株式の歴史的動き
ここでは、NTT株の歴史的な株式に関する動きを振り返ります。資本組入れや自己株式の消却、新株式の発行、株式分割など、さまざまなイベントが1995年から2023年までに起こりました。それらの詳細と時系列は以下の通りです。
資本準備金の資本組入れ
1995年11月24日には、NTT株の資本準備金の資本組入れが行われました。この時の資本組入れは、株式会社の経営改善を図るために行われました。また、資本組入れの対象となったNTT株は、当時の株主から発行済株式の価格で取得されました。
NTT株の資本組入れは、株主に対する還元と企業の経営基盤の強化がその目的であることが、後の歴史的動きからも分かります。
自己株式の消却・新株式の発行・株式分割
1999年7月21日と2000年2月22日には、自己株式の消却が行われました。これらの消却は、株式市場の需給バランスを整えるために行われたものです。2000年11月10日には、新株式の発行が行われました。これは、企業の資金調達を行うための一環でした。2003年3月31日と2004年3月31日には、再び自己株式の消却が行われました。2009年1月4日には、株式分割が行われ、普通株式1株につき100株の割合で分割されました。2010年11月15日と2011年11月15日、2013年11月15日、2015年11月13日、2018年9月26日、2021年11月17日には、再度自己株式の消却が行われました。
2015年7月1日には、株式分割が行われ、普通株式1株につき2株の割合で分割されました。2020年1月1日にも同様に株式分割が行われ、普通株式1株につき2株の割合で分割されました。最後に、2023年7月1日には、株式分割が行われ、普通株式1株につき25株の割合で分割されました。
政府によるNTT株売却の検討
政府は、NTT株の売却益を財源に充てることを検討していると言われています。その背景や影響について詳しく見ていきましょう。
売却計画の背景・期間
自民党のプロジェクトチームによると、保有株を一気に売ると株価が暴落する恐れがあるため、20年以上かけて売ることを考えているとのことです。売却額は年2000億円ほどになり、増税額の2割程度に過ぎないため、大きな財源とは言えないとされています。
政府がNTT株を持つ理由は、NTT法で政府が株式の3分の1以上を保有することが定められており、公益的な役割を担保するためです。政府保有分の時価は約4兆8000億円であることが分かります。
NTT法改正・完全民営化に向けた課題
NTT株の売却には財源確保以外の思惑もあり、NTT法の公開義務が国際競争上の妨げになっているとして、NTTの島田明社長は「今の時代にマッチしていない」と発言しています。情報通信審議会もNTT法改正の議論を始める予定であります。
完全民営化する場合の課題としては、NTTが営利追求の経営になったり、サービスの劣化や料金の引き上げを招かないようにする必要があると指摘されています。また、外国資本の影響力が通信インフラに及ぶとの懸念もあります。
魅力的な株式分割について
NTT株は2023年7月1日に25分割されるため、現在4株を買っておけば7月には100株になります。この株式分割による投資家にとっての魅力について詳しく見ていきましょう。
株価の下落リスク・流動性の高まりに注意
先述の通り、株式分割により40万円以上必要だったNTT株が2万円程度で買えるようになり、個人投資家が手を出しやすくなるでしょう。ただし、株価の下落リスクや流動性の高まりには注意が必要です。株式分割に伴い、多くの投資家が期待感から買い入れることで、一時的に株価が上昇することがありますが、その後の下落リスクに備えることが大切です。
また、株式分割後の流動性が高まることで、株価の変動幅が拡大することも考えられます。投資家は、それらのリスクをよく理解した上で、適切な投資判断を行うことが重要です。
まとめ
以上の情報を踏まえて、NTT株に関心を持つ投資家にとって重要なポイントを再度整理しましょう。まず、現在の株価や株主優待、配当利回りを把握し、投資のタイミングを見極めることが大切です。また、過去の株式の動きや政府による売却計画について理解することで、今後の市場状況への対応が容易になります。そして、魅力的な株式分割を活用して、より効果的な投資戦略を立てることが重要です。
しかし、投資にはリスクが伴うため、株価の下落リスクや流動性の高まりに注意しながら、慎重に判断を行いましょう。NTT株は、その歴史的な動きや今後の計画を考慮することで、長期的な価値を見出すことができるでしょう。最後に、自身の投資スタイルに合わせた適切な方法でNTT株に関心を持つことが重要です。
よくある質問
Q1: NTT株の最新の株価情報はありますか?
A1: NTT株の最新の株価情報は、前日比で+4.9(+2.81%)の179.5円となりました。始値は175.6円、高値は179.5円、安値は175.1円です。
Q2: NTT株には株主優待がありますか?
A2: NTT株の株主優待では、100株以上持っている投資家にdポイントを贈呈し、6月末までに4株買っておけば、2025年9月以降dポイントがもらえるという特典があります。
Q3: NTT株の歴史的な株式の動きを教えてください。
A3: NTT株の歴史的な株式の動きは、1995年から2023年までにさまざまなイベントが起こりました。資本組入れや自己株式の消却、新株式の発行、株式分割などが行われました。
Q4: 政府がNTT株の売却計画を検討していると聞きましたが、その背景や期間は何ですか?
A4: 政府はNTT株の売却益を財源に充てることを検討しており、保有株を20年以上かけて売る計画です。売却額は年2000億円ほどであり、大きな財源ではありません。
Q5: NTT株の株式分割について教えてください。
A5: NTT株は2023年7月1日に25分割されました。これにより、分割前に4株を買っておけば7月には100株になることから、個人投資家が手を出しやすくなるでしょう。
Q6: NTT株に投資する際の注意点はありますか?
A6: NTT株への投資には、株価の下落リスクや流動性の高まりに注意する必要があります。株式分割後は一時的な上昇があるかもしれませんが、その後の株価の変動やリスクを理解し、慎重な投資判断を行うことが重要です。
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