【#8】受渡日

1時間目 株式

こんにちは!元証券マンの教室 です。

今回は、【受渡日】についてです。

Aさん
Aさん

対面の証券会社で後入金でも良いのはなんで?

Bさん
Bさん

同じ日に儲かったら売っていいの?

元証券マン
元証券マン

どちらも受渡を理解すれば解決しますよ!

  • 受渡日って何?
  • 株の売買に影響はあるの?

これから初めて投資をする方は、是非みていってください👍

「ここの内容は大丈夫!」と言う方は、飛ばして次へ進んでください!

*投資は、自己責任原則というルールがあります。

*ご自身の理解に応じて、適切な投資を行ってください。

受渡日とは

受渡とは、取引をしてから商品や資金を受け取ることを指し、受渡日はその日にちのことを指します。

そもそもスーパーなどで買い物をするとき、買ったのと同時に商品を受け取ると思います。

金融商品の場合、同日受渡ではないことが多いです。

 

日本の株式の場合、取引が成立した日を含め3営業日目が受渡日になります。

営業日は、日本の株式市場が動いている日(基本的にカレンダーの黒い日)です。

約定日受渡日
月曜日水曜日
金曜日火曜日
✴︎祝日はないものと考えてあります

そのため対面の証券会社では、受渡日までに入金する場合は後入金ができると言う事になります。

Aさん
Aさん

その日受渡じゃないんですね

元証券マン
元証券マン

少し前までは4営業日だったんだよ!

注意点

受渡日が3営業日目であることから、いくつか注意点があります。

  • 株主優待や配当の権利付最終日
  • 未入金
  • 差金決済

では順番に紹介していきます👍

権利付・権利落

株式を保有していると、配当金や株主優待がもらえたりします。

また、権利月の月末まで保有することで権利が得られます。

しかし月末といっても、受渡が翌月になれば問題ありません。

そのため、権利月の最終営業日より3営業日前が権利付最終日になり、その翌日が権利落日となります。

2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

2022年11月で例を挙げると、11月の最終営業日が30日になります。

そのため、権利付最終日は28日なり、権利落日は29日になります。

つまり権利付最終日まで保有していないと、配当や株主優待はもらえないと言う事になります。

未入金

後入金で買付の場合、3営業日以内に入金する必要があります。

「安くなったから株が買いたい」と引け間近に注文を出す場合は、悠長に先に入金することはできません。

買えた場合は、翌日に速やかに入金しましょう。

ネット証券では、買付代金分は先に入金がないと注文が出せません

差金決済

差金決済とは、買い売り買いを同日に行い、差額で取引する方法のことを指します。

「買付をした同日に、利益が出たから売る」

「売った銘柄が、安くなったのでその日に買い直す」

行うことはできる取引ですが、資金の部分で注意が必要です。

 

例を挙げて噛み砕いて説明します。

買付可能資金:100万円

銘柄A:50万円(値上がり後は60万円)

銘柄B:80万円

まず銘柄Aを買うとします。 100万円−50万円=50万円

その後銘柄Aが値上がりし、60万円で売るとします。 50万円+60万円=110万円

この場合、手元の資金は110万円あるように見えますが、再度銘柄Aを60万円で買い付けることはできません。 

同一銘柄を買い付ける場合は、買付代金の支払いがかかるため、残りの資金は50万円となります。

これを差金決済といいます。

 

しかし、買付資金が追加で10万円あれば、このケースの場合もう1回買付は可能です。

また、銘柄Bを買い付ける場合は、110万円が買付可能資金額になります。

そのため、銘柄A買い売り→銘柄B買い売りは可能です。

 

これらの取引は、買い売りが1日違えば何の問題もありません。

海外の株式

Bさん
Bさん

海外も3営業日なの?

元証券マン
元証券マン

少し違う点があります!

では見ていきましょう👍

米国・中国

海外の取引の場合、現地約定日と国内約定日の2つを理解する必要があります。

現地約定日は、海外の市場で取引できた日のことです。

また国内約定日は、現地約定日の翌営業日のことです。

現地約定日国内約定日受渡日
月曜日火曜日木曜日
金曜日月曜日水曜日
✴︎祝日はないものと考えてあります

受渡日は、国内約定日から3営業日目になります。

 

また配当に関しては、現地の権利付最終日まで保有することで、受け取ることができます。

 

他にも、現地約定日と国内約定日が同日の国もありますが、今回は省略します。

まとめ

  • 日本の株式の受渡日は3営業日
  • 海外は、現地と国内の約定日がある

 

今回は、【受渡日】について説明していきました。

上記について、理解いただけたらこの回は問題なしです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました